マンション vs 一戸建て 低コストはどっち?

▼マンション vs 一戸建て

最後に、同じ価格(5000万円)の持ち家にするなら、トクなのは、マンションか一戸建てか。「マイホームを買おう!」と思っても、明確なこだわりがない場合やお金のソントクを優先したい場合、さらに夫婦で意見が異なる場合などは、この「一戸建てとマンション、どっちがトクかで決めたいんです」という相談が寄せられることが少なくありません。

数字から言えるのは、総じて、一戸建てのほうがマンションより割安だということ。そして、当然のことながら、頭金があるほうが、よりコストは小さくなるということです。1000万円の自己資金があるケースでは、マンションは約9900万円、一戸建ては約8400万円。資金がゼロのケースでは、マンションは前出のように1億464万円、一戸建ては約8960万円でした。

やや割高感のあるマンションですが、立地条件(駅から近い、勤務先に近い、など)によってはより都心部に建つことが多いマンションのほうが資産価値が高い場合もあるので、一概に、どっちがトクとかソンとか決められないかもしれません。

では、なぜマンションのほうが高コストという結果になるのか。注目してほしいのは「買った後の維持管理費用」です。

表の通り、「持ち家」を選んだ場合、マンションと一戸建てが同じ物件価格なら、総費用がかかるのは、圧倒的に管理費や修繕積立金、場合によっては駐車場代などがかかるマンションの方なのです。

▼一戸建て、マンションにかかる一般的な維持管理費用

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マンションvs一戸建て 維持管理費の有無

先ほどの比較事例では、固定資産税はどちらも20万円、管理費修繕積立金が月額3万円、リフォーム費用をマンションは200万円、一戸建て500万円で比較すると、一戸建ての維持管理費は1500万円ですが、マンションは2倍の3000万円です。

もう少し低い物件価格を想定して、固定資産税は一戸建てが15万円、マンションが10万円、マンションの管理費は月額2万円とすると、どうでしょうか。

リフォーム費用を含めて、一戸建ては1250万円、マンションは1900万円。つまり、維持管理費はやはりマンションのほうが高額なのです。