一方でワーストは大手生命保険会社が中心に扱う「医療特約」となった。死亡保障の保険などにオプションとして契約するものだが、「10年ごとに更新するタイプが多く保険料が上がる」ことに加え「特約であるため保障内容が手薄」であることがマイナス評価された。東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit(キット)R」は、支払った保険料のうち保障で使わなかった分の保険料が戻ってくる商品。健康であれば全額戻る点をメリットとして、おススメ保険に挙げるプロも多かった。ワーストに挙げたプロは「貯蓄と保障は切り離すべき」「戻ってくる保険料に利息が付かない」点などをマイナス評価した。

おススメできない医療保険ランキング

1位(▲8点)
保険会社名/商品名:更新型がほとんどで保険料が割高 大手生保の医療特約
主なプロの意見:保険料が高い。更新型が大半で更新の度に保険料が上がる。「特約」という形は保障内容が手薄なのが気になる。

2位(▲5点)
保険会社名/商品名:保険料が戻るが魅力は薄い 東京海上日動あんしん生命「メディカルKit(キット)R」
主なプロの意見:支払った保険料が戻ってくるため、貯蓄性があるともいえるが、貯蓄と保障は切り離すべき。入院給付金を受け取ると戻る額が減る。

2位(▲5点)
保険会社名/商品名:入院給付金の支払いが5日目から ソニー生命「総合医療保険」
主なプロの意見:オーソドックスな終身医療保険であるにもかかわらず保険料に割高感がある。日帰り入院から支払われる保険が多い中、特約を別に付けないと、入院が5日目からの支払い。

表の保険料は、月払い(口座振替)、保険期間:終身、保険料払込期間:65歳払込満了(メットライフ生命は60歳払込満了)、入院給付金日額:1万円、1入院における入院給付金の支払い限度日数:60日、先進医療特約を付加した場合で計算。各商品ともここに記載した以外に保障やサービスがあり、支払い条件にも違いがある。詳しくは各社に問い合わせを。

ランキングにご協力いただいた方々(50音順、敬称略)ファイナンシャル・プランナー(CFP)飯田道子/エフピーウーマン代表取締役 大竹のり子/ファイナンシャル・プランナー、All About生命保険ガイド 小川千尋/暮らしと保険のFP 相談室 ファイナンシャル・プランナー(CFP)葛西晶子/ファイナンシャル・プランナー(CFP)古鉄恵美子/ファイナンシャル・プランナー 鈴木さや子/ファイナンシャル・プランナー(CFP)、1級FP技能士 竹下さくら/かづなFP社労士事務所代表 田中香津奈/一般社団法人FP&コミュニティ・カフェ代表 内藤眞弓/アイリックコーポレーション営業教育部、CFP 中山浩明/ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子/FPオフィス Life & Financial Clinic代表 平野泰嗣/ファイナンシャルアソシエイツ代表取締役 藤井泰輔/ファイナンシャル・プランナー 藤原久敏/ファイナンシャル・プランナー(CFP)馬養雅子/ファイナンシャル・プランナー(CFP)、All About医療保険ガイド 松浦建二/K’sプランニング代表 水野圭子/FPユニオンLabo 代表取締役 宮越 肇/FPオフィス・モリタ代表 森田和子/生活マネー相談室代表 八ツ井慶子/ファイナンシャル・プランナー 山口京子/ファイナンシャル・プランナー(CFP)横川由理/家計再生コンサルタント 横山光昭

(構成=向山 勇 データ提供=アイリックコーポレーション)
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