私が翻訳した『がんが自然に治る生き方 余命宣告から劇的な寛解に至った人たちが実践している9つのこと』(ケリー・ターナー著 プレジデント社)は、おかげさまで多くの方々から、好評をいただいています。病にある方のみならず、健康な方からも「知っておいてよかった話が沢山載っていた」と言っていただけるのは、うれしいかぎりです。

『がんが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー著 プレジデント社)

そしてよく、あなたはこの本をどう活用しているのですか、「9つのこと」を実践しているのですか、と聞かれます。きょうはそれについて書きます。

本書には、「9つの実践項目」にあわせて、9章それぞれに、筆者のケリー・ターナー博士が勧める「実践のステップ」という項目があります。だれもが自宅にいながらにして9つの実践項目に取り組むための具体的な方法を記しています。

私も、1章、2章と翻訳しながら、紹介されている「実践のステップ」はいくつも試しにやっていました。なかでもとりわけ楽しみにしていたのが、5章「抑圧された感情を解き放つ」の「実践のステップ」です。

抑圧された感情。大なり小なり、だれもがトラウマ的な記憶は抱えているものです。それをとき放つ。ふだんは、自分を静かに保つために、あえて、そういった記憶にはふたをしているのです。そこに手を着けようと? そんなことが、だれもが自宅にいながらにして、取り組めたりするの?