“名古屋ルール”を知らずして、名古屋攻略はならず

ビジネス編
強烈な個性の彼らだが、決して他県人に“名古屋”を主張しない。名古屋文化は、名古屋人だけが愛しているのだ。知っているようで知らない名古屋のビジネスルールを再確認!
01 ビジネスで“値切り”は当たり前

値切りがうまい都道府県民といえば、まず大阪人が思い浮かぶが、実は名古屋人の値切りは「大阪以上」との呼び声も高いのだ。大阪人は、日用品を購入する際に値切るのが当たり前(デパート以外)。しかし、名古屋人は安いものを吟味して選ぶが、日用品を値切ることはない。名古屋人が値切りの本領を発揮するのは「ビジネス」の舞台である。売り上げを伸ばして利益をアップさせるより、まずはコストを下げて利益につなげるほうが手っ取り早い。コストダウンのアイデアを練るのはお手の物。徹底的に値切り交渉をするのが名古屋人なのだ。カネに細かい尾張のDNA は、「見積もり段階、請求書段階、支払い時」のトリプル値切りは当たり前。加えて納品時の4回値切りをする強者もいるほどだから要注意。もちろん、それを見越した見積書を提出するのが「できる営業マン」であるのだが……。しかし、さらに上を行くのが名古屋人。高そうなスーツを着た営業マンに対してはさらに「値切り交渉」が激しくなる傾向もあるというから、気をつけたい。「高そうなもん着とるから、もうかっとるでしょー」という発想。くれぐれも営業時には貧相な身なりを心がけることを、オススメする。

02 新聞とは「中日新聞」である

名古屋で「新聞」といえば「中日新聞」のことを言う。名古屋人の多くが「中日以外の新聞がある」とは思っていないし、「朝日に載っていた」「日経の情報では」と言っても、ビジネスの場においても情報源が信用できないとされてしまうので注意。中日新聞の特徴は、基本、地元情報とドラゴンズネタが豊富なこと。また、ドラゴンズファンの多い名古屋では「中日スポーツ」との併読がオススメ。取引先の会話でも頻出する、「新聞に出てたがね~」は、中日新聞、中スポ掲載ネタ。これを読まずしてビジネスは成り立たない!? とキモに銘じておこう。