国境を軽々と飛び越えるイスラム共同体

イスラム教スンニ派の過激派原理主義組織「イスラム国」の脅威が拡大している。

イスラム国が関与したと見られる爆弾テロで破壊された車両(イラク)。(ロイター/AFLO=写真)

アメリカやフランスから空爆され、国連から“壊滅”の議長声明を出されても、イラク、シリアの要衝で支配地域を広げ、イスラム教への改宗を拒んだり逆らった住民を虐殺したり、拘束した外国人ジャーナリストを処刑するなど、原理主義の残虐な性向を剥き出しにしている。

イスラム国はアルカイダなどのスンニ派系の過激派組織が合流と分派を繰り返しながら出来上がった組織で、それまでは「イラクとシリアのイスラム国(ISIS)」とか「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」と名乗っていた。それが今年6月にイラク・シリアの支配地域でイスラム国家樹立を勝手に宣言して、「イスラム国」と改称したのだ。