「接客力」という一本の軸で、企業を評価したらどうなるだろうか……。プレジデント誌では約1000人を対象にアンケートを実施。そこから、接客力と業績の深い関係が見えてきた。

その他 サービス部門

宅配便、飛行機、鉄道、タクシー、ホテル、旅行会社、遊園地、マッサージ・エステ、美容院・理容院、クリーニング、銀行、証券、保険、不動産など

「親方日の丸」では接客はムリ
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「接客好感度」企業ランキング -その他サービス部門 1位~13位

テーマパークでは東京ディズニーリゾート(TDR)がUSJに大差をつけている。雰囲気を楽しむために客がわざわざ足を運ぶテーマパークの評価が、タクシー会社や宅配便会社の評価より劣っていたら、企業業績に直結する問題だろう。もちろんこれは、テーマパークは客が求める期待値が高いからだが、USJは期待して訪れた客の期待を裏切ることも多いようだ。一方で、高い期待値を裏切らないTDRのサービスは特筆に値する。

航空会社ではANAの評価が高い。JAL、郵便局、JRのような「親方日の丸」系の会社は官僚的なイメージが根強く、サービス精神が足りないようだ。

宅配便では圧倒的にヤマト運輸が支持されている。佐川急便を低い評価にした回答者の声で目立っていたのは「時間を守らない」ことだった。その他、銀行に対する不満も強いようだが、銀行も、いざというときは公的資金が入る親方日の丸事業。経営者も、サービスの良しあしが経営を左右するとは考えていないだろうから、調査の回答は彼らにとっては屁でもないだろう。