新卒で入った三菱商事を退社、MBAを取得しながら起業し、サイバーエージェントに1億円で事業を売却。ドリームインキュベータでのコンサルティング経験を経て、株式会社ピース・トゥ・ピース(Piece to Peace)を立ち上げた大澤亮さん。扱うのは、アメリカや日本のセレブリティも支援する5つのファッションブランドだ。たとえば「オムニピース」。収益の一部をアフリカの教育支援のために寄付している。つまり、利益をあげるのはもちろん、同時に社会もよくしていく事業モデルになっているのだ。
ようやく心の底からやりたいと思う仕事と仲間に巡り合ったという大澤さんに、夢を実現するための考え方、働き方を教わった。
オムニピースの「アフリカに平和を」というコンセプトに、女優のコートニー・コックス、ジェニファー・アニストンや歌手のシェリル・クロウなど、多くのセレブが賛同している。

世の中を見渡しても、成功している人は、たいていそれまでにいくつかのチャレンジと失敗を何度か繰り返してきている。僕は自分を成功者だとは思っていないが、現在ピース・トゥ・ピースという本当に自分がやりたいことを仕事にできているのは、やはりあれこれ挑戦し、何度も頭を叩かれながら、そこで鍛えられ成長することができたからだ。

最初の総合商社で、会社から命じられるまま働くということを続けているだけだったら、同じように会社を立ち上げたとしても、1年ももたなかっただろう。

「自分にはいまの仕事しかできない」
「失敗したら人生が終わってしまう」

一度でもリスクをとってチャレンジしたら、頭の中に渦巻いているこの手の恐怖や不安には、まるで根拠がないことがわかるはずだ。同時に、僕が言っていることの意味もすぐに理解できるだろう。

よし、自分はこれに挑戦するぞ。

そういう明確な目標がある人は話が早い。すぐさまその目標に向かって行動を起こせばいいのである。しかし、現実には、挑戦したい気持ちはあるけれども、自分は何を本当にやりたいのかよくわからないというタイプが圧倒的に多いはずだ。

そこで、後者のために、新たなチャレンジをするときの僕の考え方ややり方を紹介しよう。