人は、新しいことに挑戦するから成長できる。リスクを恐れて安心してできることしかしなければ、いつまで経ってもいま以上の実力にはなれない。
現在できることだけで一生食べていけるなら、それでもいいだろう。だが、どんなスキルもときが経てば必ず陳腐化する。そうなったとき、安全運転で狭い範囲でしか通用しない仕事の仕方をしてきた人は、たちまちその価値を失ってしまう。
つまり、リスクをとらないことが、いまは最大のリスクなのである。
とはいえ、それなりの年齢になってからでは、リスクをとれと言われても、そういう習慣がなければ足がすくんで身動きがとれないだろう。それに、歳をとってからの挑戦は、失敗したときに失うものの大きさや、立ち直る体力のことを考えると難しいものがある。
リスクのとり方を考える
やはり、20代や30代のうちに、積極的にリスクをとって挑戦するという生き方、仕事の仕方に慣れておくほうがいい。とくに将来起業を考えている人や、リーダーを目指す人は絶対にそうすべきだ。
ただし、なんでもかんでもリスクをとればいいというわけではない。リスクは正しいとり方をしてこそ成長の糧となるし、将来に活きてくるのだ。
では、正しいリスクのとり方とはどういうものか。僕は次の7つを挙げる。
1.小さなリスクをたくさんとる
リスクが大きすぎると、失敗から回復するのに時間がかかるし、場合によってはダメージが大きすぎてつぶされてしまう恐れもある。
それよりも、小さいリスクをたくさんとったほうがいい。必然的に失敗も多くなるが、それによって失敗に対する恐怖心が薄れ、より大きなことに挑戦できるようになるのだ。また、失敗すればするほど自分の失敗パターンがわかってくるから、人より余計に失敗している人ほど、結果的に成功の確率が上がる。
ただし何かチャレンジしたいことが見つかったからといって、会社をすぐに辞める必要はない。社内ベンチャーで実現を試みてもいいし、週末に準備してもいい。会社が許せば副業で始めるという手もある。