花田監督「全日本と箱根は全く違うレース」

もちろん、これだけで今年度の早大が箱根で勝つ確率まで予測できるわけではない。ただ、秋の2冠が箱根優勝の保証にはならないことは明らかだろう。

その難しさを花田勝彦駅伝監督も熟知している。

全日本の優勝会見で3冠について問われると、「全日本と箱根は全く違うレースなので、あまりそこは意識していない」と慎重だった。

まず距離が違う。出雲駅伝は6区間45.1km、全日本大学駅伝は8区間106.8km。対して箱根駅伝は10区間217.1kmに及ぶ。秋の2大会で強みとなったスピードが、そのまま箱根の強さにつながるわけではない。

1年生トリオも20km区間は未知数

特に今季の早大は1年生トリオの爆発力が際立っているが、3人とも箱根の20kmを超える距離への対応力は未知数だ。

本田は全日本後の取材で「特に不安はないけど、自信もないです」と率直に話した。謙遜かもしれないが、本音かもしれない。

「現時点でそこそこ走れるとは思うんですけど、区間賞争いをするところには及ばないと思うので、今後の練習次第だと思います」

一方、増子は「距離が延びる不安はまったくありません」と自信を見せ、新妻も「作り直せば、走れない距離ではない」と語っている。

花田監督も3人の能力を高く評価しているが、箱根の距離にどこまで対応できるかは、これからの練習にかかっている。

「ここからリセットして、箱根に向けての練習があります。出走する10人だけでなく、12~14人がいつでも走れる状態を作れれば面白いと思います」

出雲の6人、全日本の8人が強くても、箱根では10人が必要になる。しかも、山上りと山下りという特殊な区間があり、1人当たりの走行距離も大幅に延びる。勝ち続けているチームだからこそ、現状に満足せず、もう一度チームを作り直す必要があるのだ。