「トランプ後のアメリカ」への備えも

③ 台湾への武器売却の撤回

トランプ氏が中国との関係改善をレガシーにしようとするなら、一度は決定した台湾への武器売却を「撤回する」と言い出しかねない。そうなれば、台湾は中国の侵攻があった場合、守り切れず、多くの難民が沖縄の南西諸島に押し寄せるほか、台湾海域が中国の海と化してしまう恐れがある。

これらのほかにも、高市政権は「トランプ氏の後のアメリカ」にも備えなければならない。

会談する高市早苗首相(左)とトランプ米大統領=2026年9月22日、米ニューヨークの国連本部
写真=共同通信社
会談する高市早苗首相(左)とトランプ米大統領=2026年9月22日、米ニューヨークの国連本部

来年後半には、2028年11月の大統領選挙に向けた動きが顕在化してくる。共和党であれば、バンス副大統領なのか、ルビオ国務長官なのか。また、民主党であれば、ハリス前副大統領なのか、あるいは、カリフォルニア州のニューサム知事やテキサス州での上院議員選挙で勝利したジェームズ・タラリコ氏のような新鋭なのか、それぞれの大統領候補とパイプを強化しておく必要がある。

「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく」

とは、日米の経済的な関わりを示すフレーズだが、民主党の圧勝で、トランプ政権が主導してきたAIのデータセンター建設に歯止めがかかれば、一時的にではあってもAI関連株が下落する。また、民主党政権が現在の財政拡大路線にストップをかければ、為替は円安へと振れる可能性が高い。

日本が相対的に弱くなった今、「アメリカがくしゃみをすると、日本は寝込んでしまう」にならないよう、高市政権はもとより、われわれ国民も備えておく時期が来ている。

検索時にプレジデントオンラインに関連する記事が表示されます

【関連記事】
差別はなかった、でもモバイルバッテリーは7回盗まれた…日本人義勇兵が見た「プーチンの軍隊の実情」
地方衰退の一番の原因は「人口減少」ではない…山口の超富裕層が「住民税43億円」をまるっと抱えて移住した理由
「英語が下手な私が所長になるより」と断ったが…ICC所長・赤根智子がトップに推された日本人らしい働きぶり
「日本円の紙くず化」へのカウントダウンが始まった…高市首相が狙う「借金1342兆円を帳消しにする」禁断の処方箋
小泉進次郎氏でも、高市早苗氏でもない…いま自民党内で急浮上している「次の首相」有力候補の意外な名前