新型機「エシュロン」の初飛行は28年に
改良を重ねる一方で、直近の納入機数は落ち込んでいる。国土交通省によると、ホンダジェットは2017年に43機を納入し、小型ビジネスジェットで世界1位だった。
だが、ビジネスジェット市場全体の納入が2017年の676機から2025年は854機に増えるなか、航空専門ニュースサイトのエア・データ・ニュースによれば、ホンダジェットは12機にとどまった。
2026年9月には、ホンダジェットより大きな新型機「エシュロン」の試験機の主翼が完成したと、ホンダが発表している。ただし同時に、日程が見直されている。初飛行は当初予定の2026年から2028年となり、型式証明の取得と初納入は2028年から2031年にずれ込む。エア・データ・ニュースは「大幅な遅れ」と報じた。ホンダは理由として、主要な部品供給元などとの調整を挙げたと同メディアは伝えている。
藤野氏は2022年、ホンダの航空機事業子会社ホンダエアクラフトカンパニーの社長を退き、技術顧問に就いた。後を継いだ山﨑英人社長のもと、同社は2024年、現在を「第二の創業期」と位置づけ、エシュロンをその象徴に据える。ホンダは自社サイトで、いまの体制は「道なき道を進んだカリスマエンジニア」と創業期を支えた人々の努力の上に築かれたものだと説明している。
新型機の行方はなお見通せない。それでも、「クビだ」と言われてもなお藤野氏が貫いた主翼上のエンジン配置は、第二の創業期を担う新型機にも受け継がれる。完成したばかりの試験機の主翼の上にも、やがて2基のエンジンが取り付けられることになる。
検索時にプレジデントオンラインに関連する記事が表示されます


