国民の感覚は麻痺してしまっている

北朝鮮のミサイル発射が報じられると、日本では飛行距離や最高高度、落下地点などが注目される。これらはたしかに、日本への直接的な危険を判断するために重要な情報だ。しかし、今後の安全保障への影響を考えるには、発射の背景や、その後の北朝鮮軍の動きにも注視する必要がある。

今回の発射でも、日本側と北朝鮮側が公表した飛行距離には差があった。北朝鮮側は変則的な飛行方式を用いたと主張している。これだけで新たな性能が実証されたと判断することは難しいが、実際の飛行経路やミサイルの種類について日米韓の分析結果を共有して確認すべきだろう。

相次ぐミサイル発射報道により、日本国民の感覚はすっかり麻痺してしまっている。「また撃ったのか」で終わらせないために、日本政府には今よりも濃密な情報発信を求めたい。過去の発射と比較し、北朝鮮のミサイル戦力がどのように変化しているのか、発射の狙いはどこにあるのか、可能な限り分析して提示し続けることが、国民の安全意識に大きく寄与するはずだ。

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