初めての店は「マナー違反」に注意すべし

さらに、私が会食の作法として心がけているのは、「自分が初めてのところはやめたほうがいい」ということ。たとえほんのわずかでも自分とお店の大将や女将さんと気心が知れているようなお店を選ぶべきだと思います。

お連れする人も初めてだし、自分も初めてで冒険するような感覚でお店を選ぶのは、会食の作法としては避けたいものです。

たとえば、私はよくお酒を持ち込むということをします。

最近ワインの原価が驚くほど高くなっていて、お店側としてはそれなりのコストをかけてワインを仕入れているのが現状です。もともとの仕入れ値が高いから、結果として高い値段で提供せざるを得ない。そんなお店がいますごく多いのです。

ただ、初めて行くお店にお酒を持ち込むというのはマナー違反だし、失礼になります。ですから、お酒の持ち込みをお願いするのは、しっかりとお店の人と関係をつくっていると思う店だけに限り、きちんと「抜栓料」を取ってもらいます。

その代わりに、会食の相手が飲みたいお酒や、飲んでほしいお酒を持っていって飲んでいただく。そのほうが、きっと会食の相手も気持ちいいだろうなと思います。

レストラン
写真=iStock.com/GoodLifeStudio
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お店にも「よかったらどうぞ」の差し入れを

そのためには、お店の気持ちもわからなければいけないし、会食する相手の気持ちもわからなければならないわけです。私はお酒を持ち込むときには、たいてい余計に1本持っていって「これ、後で飲んでみてください」といって、お店の方に差し入れをしたりします。

お店に差し入れる1本については、ときには、持ち込むものよりちょっとカジュアルなお酒を用意します。たとえば、ワインを持ち込んだ場合には、お店には最近お気に入りの焼酎を差し上げるとか、そんな工夫をいろいろとしています。

お店の人に対して、「抜栓料を払っているからいいでしょう」ではなく、「これ、よかったらどうぞ」というような心づかいをするべきです。