本質重視で快適装備は限定的
もちろん、ノマドは、ロングホイールベース化により、ジムニーの中では高速性能を向上させるだけでなく、後席の快適性も高めるために、シートを肉厚にしたり、遮音材を追加したりと対策はしている。
それでも快適性は、街乗りSUVの方が優れているのが現実だ。現代車なので、先進安全運転支援機能も搭載されるが、他のSUVのようにフル装備とはいかず、高速道路で便利なACCは備わるが、兼用すると便利な車線中央維持機能は備わらない。
ノマドといえど、本質的なSUV性能に重きを置いた作りには変わりはないのだ。
同車の登場で、ファミリーカーとして検討している人も少なくないはず。愛嬌あるマスクや働くクルマ的な無骨なスタイルは子供も受けが良いため、親の株が上がる可能性だって高い。ただパートナーの理解は重要。手頃なサイズなので、取り回しには優れるが、クロスオーバーSUVのような乗用車ライクな運転感覚とは異なるし、快適装備も限定的だからだ。
中古価格が新車を上回る資産性
ただ不満の声を挙げるパートナーに大きな説得材料はある。それがリセールバリューの良さだ。全てのジムニーで売却額は良いが、ノマドは使い勝手が高まっているので、より期待できるだろう。
実際に中古車価格を見てみると、まだまだ長納期であるため、新車同等以上の値段が掲げられている。例えば、初期型となる2025年モデルの新車価格は、265万1千円~275万円だが、中古車検索サイトでの同年モデルの価格は最低価格が270万円台からで、最多価格帯が310万円となっているほどだ。
まだ発売から1年なので、新車同然のものも多いこともあるが、相場が高いことは間違いない。乗り始めることのハードルは低いといえる。ただクルマに軟派な性能を求めるユーザーは、ノマドの悪いところが気になり、比較的早めに乗り換えることになってしまう可能性は否定できない。
ジムニー・ノマドとは、流行最先端の軟派さの中に、ジムニーシリーズの硬派さもしっかりと守り抜く。そういうクルマなのである。
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