やることは「名詞+動詞」で書く
ToDoリストを作成したのに、結局、何から手をつければいいのか迷ってしまう。
そんな経験がある人もいると思います。
その原因は、あなたの処理能力の低さでも、意志の弱さでもありません。タスクの書き方の「解像度」が低すぎるため、行動の手がかりが足りず、次に何をすべきか判断しにくくなっているのです。
この状態を解消するためには、「名詞+動詞で書く」という方法が効果的です。
つまり、リストの項目を抽象的な「名詞」だけでなく、最初の一歩がイメージできる具体的な「動詞」も加えて書くのです。
たとえば、「企画書」とだけ書くのではなく、「企画書の骨子を書く」と、動作を加えて書き直すイメージです。
「名詞+動詞」で書くと、タスクの内容だけでなく、最初に何をすればいいのかが明確になります。
先ほど挙げた「企画書」以外の例も、もう少し挙げてみましょう。
「経費精算」ではなく、「2週間分の出金伝票を記入・提出する」
「アポイントメント」ではなく、「見込み客に電話を1件かける」
さらに、「午後3時になったら、企画書の骨子を書く」のように、行動するきっかけまで決めておくと、より確実です。これは心理学で「実行意図」と呼ばれる方法です。
「名詞+動詞」で作業を具体化し、「いつやるか」まで書き込むことで、次にとるべき行動が明確になり、より着手しやすくなります。
まずは「終了時刻」から決める
「パーキンソンの法則」をご存じでしょうか。
「仕事量は、完成までに与えられた時間を満たすまで膨張する」という考え方です。
この言葉のとおり、特定の業務を「時間があるだけやってしまう」状態に陥ると、仕事の範囲が際限なく膨張します。
その時間に見合った業務量をこなしていれば問題ありませんが、ほとんどの場合、ダラダラと続けることで集中力が低下し、同時に作業の質とスピードも落ちていきます。
こうした業務の惰性化や形骸化の原因は、中心基準(焦点)が「時間」ではなく「作業そのもの」に置かれている点にあります。
しかし、本来、仕事をするうえでもっとも重視すべきものは、一度失ったら二度と取り戻せない「時間」です。
時間に焦点を当てるためには、仕事を始める前に「今日は○時までに作業を終える」と決めてしまいましょう。終了時刻を決めると、そこから逆算して「今やっている作業がその時間内に終わるのか?」を考えるようになり、結果として「今日やらなくてもいいこと」や「人に任せられること」などを切り捨てる判断ができるようになります。
また、締め切りが明確になると、「期限までに終わらせるにはどう進めるか」へ自然と意識が向きます。さらに、残り時間を視野に入れることで「時間内に終わらせるにはこのペースでよいか」といったことも客観視しやすくなります。
実践の際には、「定時で帰る」ことを目的とするのではなく、「時間を区切ることで自分の集中力と判断力を最大化する」という視点でとらえることが重要です。
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