36~38℃のぬるま湯でも温まる理由

HOT TABは湯船に3錠入れ、41度以下のお湯に15分以上浸かるのが基本。クアオルトにならい、36〜38度のぬるめのお湯に30分以上浸かってもよい。体温と同程度の水温は「不感温度」で冷たさも温かさも感じないため、長時間入っていられる。

手で持つと、ずっしりとした重みを感じるHOT TABの錠剤
筆者撮影
手で持つと、ずっしりとした重みを感じるHOT TABの錠剤

筆者自身も試してみたところ、確かに30分でも1時間でも体の負担を感じることなく浸かっていられた。iPadを持ち込んでドラマを見ていたら、あっという間に時間が過ぎていた。

特に驚いたのは、お風呂上がりに服を着ると暑いと感じ、背中にじんわり汗をかいたこと。

ぬるま湯なのに体が温まるのは、HOT TABをお湯に入れると発生する重炭酸イオンが皮膚を通して体内に取り込まれるから。これにより血管が拡張され、血流が高まる。体温が上がれば、免疫力の向上、細胞や臓器の修復、睡眠の質の改善などにもつながるという。

【図表1】重炭酸泉の温浴効果による血流アップの効果
重炭酸泉に浸かった後の血流量の変化

ストレス社会を生きる日本人に広めたい

小星さん曰く、血流が悪い状態が慢性化している日本人は少なくない。現代はストレスにさらされる場面があまりにも多いからだ。ストレスは交感神経を優位にし、血管を収縮させてしまう。

【図表2】現代人は交感神経優位の状態が続いている
「現代人は交感神経が優位になっている時間が長い」ことを示すグラフ

だからこそ小星さんは、HOT TABのお風呂にゆっくり浸かって血流を促し、体の状態を整えてほしいと熱弁する。

「絶対にHOT TABを広めたい。それだけです。儲けようなんて思っていません」

世界初の入浴剤を開発したにもかかわらず、そう言い切る背景には、HOT TABの開発にいたるまでの数十年に及ぶ道のりがある。