いま、「裏OL」が最強である理由

いま、裏OLという働き方が最強なのは、会社が信用できないからではありません。収入も、評価も、人間関係も、居場所も、すべてを会社一つに預けること自体が、大きなリスクになっているからです。投資にたとえれば、全資産を一つの銘柄に突っ込んでいるようなもの。柱が会社一本だと、上司の交代や異動、会社の業績悪化、親の介護や自分の体調の変化によって、収入だけでなく、自信や居場所まで揺らいでしまいます。

中谷美奈子『裏OLはうまいこと夢をかなえる最強の働き方である』(プレジデント社)
中谷美奈子『裏OLはうまいこと夢をかなえる最強の働き方である』(プレジデント社)

特に40代以降は、教育費、住宅ローン、親の介護、老後資金などの不安が大きくなる一方で、収入や役職は思うように伸びないこともあります。だからこそ、会社という柱を勢いで抜くのではなく、その横に別の柱を増やすのです。会社から給料が入り、社会的な信用と職場という居場所も残るから、失敗しても暮らしは壊れません。焦らずに裏稼業を試し、うまくいかなければ修正できます。

しかも、AIが急速に発展するいま、価値が高まるのは、相手の表情や言葉の裏を読み、状況に合わせて伝え方を変えるコミュニケーション力や、すぐに結果が出なくても改善を重ねる継続力です。どちらも、多くの会社員がすでに身につけています。若さも、特別な才能も、大きな資金もいらない。今までの経験を別の場所で使いながら、安全に挑戦の回数を増やせる。これが、裏OLを最強の働き方と呼ぶ理由です。

会社を辞めなくていい。でも、会社だけに人生を預けないでください。あなたの人生は、会社の名刺一枚に収まるほど小さくありません。もう一つの人生は、今日、会社を出たその瞬間から育て始められます。

握手するビジネスパーソン
写真=iStock.com/alvarez
※写真はイメージです

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