「勝たなくていい」ではなく「違うゲームで勝とう」
ここまで、「戦うゲームを変える」という話をしました。
この話をすると、「みんなが価値を置いているところじゃなくて好きなことをやろうね」とか「ゲームから降りてもいいんだよ」というような、達観した考えだと捉えられることもあるんですが、そうではなく、「みんながやっているゲームとは違うゲームで、きちんと勝っていこう」ということに近いなと思っています。
たとえば、みんなが「ヒット」を狙おうとする時に、「ヒットなんかしなくていいから自分の納得するものを作ろう」ではない、ということです。どちらかというと「ヒットしなくてもいいから長く売ることで利益が得られるようにしよう」とか「同じ製品なんだけど、違うターゲットユーザーに売ろう」とかのイメージに近いです。
書籍だとしても「たくさんの部数が売れれば成功」という軸ではなくて、「部数はそこまででもないが、その本によってコミュニティができて、そのコミュニティの月額課金によって、100万部売れるよりも売上が上がる」というのも1つの成功、みたいなゲームの変え方はどうか、ということですね。
もちろん「売上」を目標とせずに「本を出したことによってより有名になり、チヤホヤされてめっちゃ人生が幸せになる」とかにしてしまうのもありです。とにかく「部数を売れば成功だ」という常識的なゲームで戦う以外の道もあるし、そのゲームで勝つこともできるよ、ということです。
ゲームのルールは時代ごとに常に変化している
今の社会の中で動いているゲームのKPIは、とてもシンプルな形になっています。
企業なら利益を出すこと、個人ならお金を稼ぐこと、といったような感じです。
そういったものが、ゲームのルールのように思われがちです。
ただ、今は少し状況が変わってきています。
たとえば、100億円の利益を出している会社と、1億円の利益だけれど社会に大きな価値を生んでいる会社があったとします。
以前なら、100億円のほうが「圧倒的にすごい」と言われていたでしょう。
でも、今は必ずしもそういう評価にはなりません。
社会の価値基準が、少しずつ多様になってきているからです。
「利益はすごいが詐欺に近いことをやっていた」みたいなものは昔から当然評価されなかったと思いますが、今では「どのようなスタンスで、どのような思いを持って、どのような文脈でそのビジネスをやっているか」まで見られることもあります。
つまり、今までは「このゲームで勝つしかない」と思われていた世界から、多様な価値が認められ、他のゲームで勝負することもできる世界に変わってきているのではないかなと考えています。
時には負けることもあるかもしれませんが、僕自身は戦略を練って負けたとしても、試すことができて、その知見も増えるし、楽しいよね、と感じています。
そうした時代背景をもとに自分なりのゲームを考えていく時に、生成AIと一緒に考えるとよさそうなことなどをまとめていきたいと思います。
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