お金持ちが圧倒的に有利な資本主義社会で庶民が幸せな人生を送るにはどうすればいいのか。IT経営者のけんすう(古川健介)さんは「イーロン・マスクには莫大な資本力はあっても好きなことを自由にできる時間はない。人生の勝利条件を自分の有利なように書き換えてしまえばいい」という――。

※本稿は、深津貴之、けんすう(古川健介)、尾原和啓『メタスキル 努力の価値が変わる時代の「AI×自分」戦略』(NewsPicksパブリッシング)の一部を再編集したものです。

就職活動は「面接でうまく話せるか」ではなく「早い者勝ち」

メタゲーム的な思考を理解する上で、一番わかりやすい例が「就職活動」なのではないか、と思っています。

多くの学生さんは、「いかにテストで高得点を取るか」とか「いかにエントリーシートを魅力的に書くか」「面接でいかにハキハキ話すか」という、決められたルール内での最適化に、すごく一生懸命になります。でも、これは「ゲームの中のゲーム」で必死に戦っている状態です。これだと、「優秀で、学生時代にも特別な経験をした人」や「話がうまい人」など、元々その就活のゲームに強い人が内定を取ることになります。

一方で、メタゲーム的な思考を持つ人は、まったく別の動き方をします。

学生は受験などのテストに慣れているので「そのテストの中でいかに高い点数を取るか」をイメージしがちですが、実は就活は、早い者勝ちなのです。

早ければ早いほど採用基準は低い

どういうことかというと、採用には大体目標があります。今年は100人採用しよう、みたいな感じですね。そして、採用担当者は、その目標の達成度合いによって、評価が決まって、給料が変わったりします。

その場合、採用担当者というプレイヤーはどう動くでしょうか。4月から採用が始まると「とりあえず初期は、良さそうだったらどんどん採用しよう」となりますし、採用人数が100人に近づくほど「もう十分採用できたから、後は厳しく判定しよう」となります。

つまり、4月1日と、4月30日では、もはや採用基準が全然違う、ということすらあり得ます。

そうなると、就職活動生がやるべきは「最速で面接を受けること」になります。僕は第一志望の会社の採用活動がスタートする4月1日の一番早い時間に面接の予定を入れ、二次面接の予定は4月2日に入れてもらいました。そして、その日のうちに内定をもらったのです。つまり、一番採用基準が低い時に面接ができるように調整したわけですね。

万全の準備をしたいからという理由で、5月以降に受けた人とはもう難易度が全然違います。というのも採用人数には限りがあるので、初期に採りすぎた場合は内定基準が極めて高くなるからです。「前に内定出したけど、やっぱりなしね」とはできないので、自ずとまだ採用が決まっていない人に対する基準が厳しくなるわけです。

会社の説明会やグループ面接
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