ヨボヨボ化を防ぐ「2大ポイント」
ヨボヨボになってまで長生きしたいという人は、本稿を読む必要はありません。その代わり、要介護状態で寝たきりになるリスクは上がるでしょう。私がスウェーデン型の生活を目指そうといっているのは、そういう意味です。
話を終活に戻しましょう。私が提案する終活とは、ヨボヨボにならずに、人生を楽しむための活動です。そのためには、これまでの老後の生活の「常識」を疑ってみる必要があります。そこで本書では、これまでの高齢者の生き方の常識に対して、まったく別の角度からアプローチした「新常識」を提案することにしました。
ヨボヨボの高齢者にならないための大事なポイントは、2つあります。それは、「前頭葉を衰えさせない」と「男性ホルモンを増やす」、この2つです。
まず前頭葉を鍛えるとはどういうことでしょうか? それを理解していただくために、脳のしくみについて簡単に説明することにします。
脳は「大脳」「小脳」「間脳」「脳幹」の4つの部位で構成されています。このうち、外からの情報を認識したり、ものを考えたりするのが大脳です。大脳は脳全体の約80%を占めています。
前頭葉の衰えが「老害」の始まり
大脳もまた「前頭葉」「後頭葉」「側頭葉」「頭頂葉」の4つの部位で構成されていて、部位ごとに役割を持っています。
それぞれの役割を簡単に述べると、前頭葉は運動や感情、言語、記憶、思考などを、頭頂葉は温度や触覚などの体の感覚、ものや空間の認識などを、側頭葉は聴覚や言語的理解、言語的記憶、嗅覚などを、後頭葉は視覚などを、それぞれつかさどっています。
このなかで前頭葉は、外部からの情報を総合的にとらえて、よく考え、状況との関係をコントロールしながら行動に移す働きをしています。また感情を抱くという人間らしい活動を行うのも前頭葉の働きです。
この前頭葉の働きが低下すると、自分の感情がコントロールできなくなったり、他者とのコミュニケーションがうまくとれなくなったりします。いわゆる「老害」の始まりです。
ちょっとしたことで、急に怒り出し、それが止まらない高齢者をよく見かけますが、これは前頭葉が衰えていることが原因のひとつと考えられるのです。

