読書のスピードは衰えていない
さらに、原稿(僕は古い人間なので原稿用紙派です)も書きますし、頼まれれば書評も書きます。つい先日も、朝届いたばかりの友人の新刊を、次の日の午後には読み終えました。もともと僕は本を読むのは速くて、1ページに1分かかりません。ありがたいことに、(この速さは2倍近く時間はかかりますが)それほど苦になりません。
体の機能には、衰えるものと衰えないものがある。これも、なってみて初めてわかったことの一つです。家では本を読みます。読む量は、週に2冊から5冊です。
自宅には、週に3回、リハビリの専門職の人が来てくれます。20~40代の理学療法士さんです。頭や体を動かしながら、自分よりも若い人たちの話を聞くのは、じつに面白いものです。僕にとってリハビリの時間は、頭や体の訓練であると同時に、大きな刺激にもなっています。もし僕が健康なままだったら、理学療法士の若者と毎週何時間も雑談する78歳の生活は、まず訪れなかったでしょう。
体の衰え=人生の終わりではない
誤解しないでいただきたいのですが、僕は「病気に負けずに頑張っている自分」を見せたいわけではありません。
言いたいことは、むしろ逆です。体が衰えるということと、人生が終わるということを同じように考えている人は少なくありません。ですが、両者はまったく別の話です。このことを、僕は病気になって、身をもって確かめたのです。
体は確かに不自由になりましたし、以前と同じようにできなくなったことは山ほどあります。それでも、僕という人間の中身は、少しも変わっていない。この実感は、非常に強く抱いています。
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