初めてのクジャク肉は衝撃の味わい

ある年、知人が沖縄のハンターからクジャクを入手し、みんなで調理して食べる会を開催した。まずは、冷凍で送られてきたクジャクを解凍。それから、みんなでクジャクを囲み、特徴ある美しい羽根を抜いていく様子は、なかなかの迫力だった。

羽がついたまま冷凍されて送られてきたインドクジャク
筆者提供
羽がついたまま冷凍されて送られてきたインドクジャク。

ところが、いざ肉を切り分けはじめると……のけぞった。閉口するほど、臭かったのだ。野生の生き物であるジビエ肉は、基本的に個体差があり、また捕獲法や処理の違いにより、肉の品質が大きく変わる。そのうえ、個人間のやりとりで離島から東京へ送られる過程で、肉が傷んだ可能性も大きかっただろう。

その時は結局、スパイスで臭みをマスキングして、カレーにして食べた。肉の味は「臭い鶏肉」くらいの感想。中世ヨーロッパの宮廷宴会では、クジャクの焼肉がごちそうだったはずなのに、「解せぬ……」と唸った。