アメリカ経済の「次の10年」をどう見るか
では、肝心のアメリカ経済はこれからどうなるのか。市場関係者の多くは、AI(人工知能)への投資が生産性を押し上げ、企業業績の拡大が続くとみている。S&P500の8月12日現在のポイントは7758だが、大手証券が2026年末には8000ポイントを目標にするのも、この前提に立つ。一方で、株価にはすでに高い期待が織り込まれており、財政赤字の膨張やインフレの再燃、上位数社への一極集中はリスクとして残る。要するに、強気にも弱気にも根拠がある。投資のプロですら見方が割れるものを、個人が当てにいく必要はない。
ファンド選びより、ずっと大切なこと
投資初心者は、「オルカンにするか、S&P500にするか」で何日も悩むことがある。しかし私は、相談を受けるたびに「その時間の半分でいいので、20年間積立を続ける方法を考えてください」とお話ししている。
商品選びで多少の差がつくことはある。しかし、途中で積立をやめてしまえば、その差は簡単に吹き飛んでしまう。
長期投資では、株価が20%、30%と下落する局面が何度も訪れる。そのときに慌てて持っているファンドを売却するのではなく、淡々と積立を続けられる人が、長期的には資産を増やしていくのである。
初心者が気を付けるべきなのは、商品選びで悩み続けることではない。自分が納得できる商品を一つ選び、長期・積立・分散という基本を守り続けること。その積み重ねが、将来の資産形成につながるのである。

