このタイトルを考えた元光文社の編集者・柿内芳文氏は、タイトルをつけるとき「身近度、中身度、対話度、衝撃度」の4つを気にすると話している。相手が日常使っている言葉から入っていく方法は、この場合にも生きている。

相手の立場や考えを知るには、日頃からの観察が役に立つ。もし攻略したい相手がフェイスブックやツイッターなどをやっているのなら、ぜひチェックしたい。最近読んだ本や行った場所、関心の内容から、どんな言葉が最も響くのか探ってみるといいだろう。

●言葉のせいではずさないために

1.本・雑誌のタイトルでイメトレ
2.社内での立場、考え方など相手を知る

例題

あなたは山田商事という企業の会社員。チームで考えた新規事業の企画を経営企画室に向けてプレゼンすることになりました。提案書の中身は「あるアイドルに株主を募ってお金を集め、それをもとに事業を始める」というもの。このプレゼンにどんなタイトルをつけますか?

A.山田商事 新規事業のご提案
B.新しいアイドルが生まれる。そんな会社を考えました
C.ネット時代のニューエンターテインメントビジネス