年金だけで生きていけるけど、働く
アメリカでは65歳以上の就業率が18.9%と高い。これはおそらく公的な社会保障制度のカが弱く、働き続けざるを得ない高齢者世帯が多いのかもしれない。アメリカの公的年金受給開始年齢は67歳に移行する予定であることも、高い数字の一因だろうか。
それでも日本の就業率25.7%には及ばない。健康寿命についていえばアメリカは67歳より低いので、60歳代後半の就業率が2割弱もいるというのはむしろ驚きだ。
すなわち、体の自由が利かなくなるまでは働き続けなくてはならず、健康寿命を過ぎてからようやく公的年金をもらえるのだ。
日本でも、経済的な理由で働かざるを得ないという人も一定数はいるだろう。しかし、「高齢社会白書」のデータなどを見る限り、「年金でなんとかやりくりできる」という世帯はかなり多い。
すでに年金をもらえるはずの60歳代後半での就労率の高さは、働きがいを求めての選択だと思われる。
つまり、私たちは自ら「60歳代後半も現役時代とするリタイア・シフト」の世界を選んでいるといえる。もしかしたら、雇用の裾野をさらに広げれば、日本の高齢者は社会のためにもっと働くのではないだろうか。
リタイアする年齢、こうしたデータを踏まえ、あなたはどう考えるだろうか。


