写真に映る角度によって人の印象は変わるのか。法政大学教授の越智啓太さんは「自分の魅力を最大限に引き出すセルフィー(自撮り)の撮影角度には、科学的な法則が存在する」という――。

※本稿は、越智啓太『恋愛の科学 交際戦略編』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。

インスタントポートレート
写真=iStock.com/martin-dm
※写真はイメージです

データに基づく魅力的な「自撮り」の撮り方

モテるためには、イケメンや美人でなくても大丈夫ですが、だからといって外見的魅力の効果がなくなったわけではありません。それは確実に存在しますし、アプリではその傾向が大きくなるのも確かです。こういう状況下で私たちにできることは何でしょうか。

ひとつは、自分のプロフ写真を少しでも魅力的にしていくことです。とりあえずここでは、セルフィー(自撮り写真)を使うことにして、では、魅力的なセルフィーを撮るためには、どういう工夫をすればよいかについて検討してみましょう。

具体的な研究を見る前に、まず、みなさん、自分をもっとも魅力的に見せるセルフィーを撮る場合、どの角度から撮影するか、ちょっと実際にポーズをとってみてください(想像でなく、実際に自分でやってみてください)。

ポーズをとったら、その方向と角度を覚えて、ここから先に進みましょう。

魅力的に映るのは「顔の正面」じゃなかった

シュナイダーとカーボンは、さまざまな角度から撮られたセルフィーを使って、どの角度から撮られたものがもっとも魅力的かを実験しました(※1)。彼らはまず7人(男性3人、女性4人)の顔を3Dスキャンしました。

そして、スキャンした顔の左顔30度、左顔15度、正面、右顔15度、右顔30度の5つの角度からの写真を作成し、172人の実験参加者にこれらの写真の魅力度などについて7段階で評定してもらいました。

その結果、正面から撮られた写真よりも斜めの角度から撮られた顔の魅力度が高く評定され、この傾向は女性で顕著でした。ベストな角度は、15度で左顔を見せている場合でした。

第2実験で彼らは、角度と上下を組み合わせて、30度左上側と下側からの写真、30度右上側と下側からの写真について同様な検討を行いました。実験参加者は67人でした。その結果、30度左上からの写真がもっとも魅力的だと評定されました。