人生において、何人目に付き合った人と結婚するのが正解なのか。法政大学教授の越智啓太さんは「この問題は、数学の秘書問題(最適停止問題)を応用して解くことができる。ある年齢までは結婚せず、相手を見極める期間とするのがいい」という――。

※本稿は、越智啓太『恋愛の科学 交際戦略編』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。

アジアの若い新郎新婦のイメージ
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モテる人生とモテない人生、どちらが幸せか

よく「学生時代はまったくモテなかった、もし、モテていたらもっといい人生を送れたのに」と言う人がいます。

たしかに大学時代などいつもたくさんの女性に囲まれていた先輩は、私もとてもうらやましいと思っていました。しかし、本当にモテている人は人生で幸せになるのでしょうか。

この問題を研究したのがリトアニアの研究者レグカウスカスとスタンケヴィチェネです(※1)。彼らは、リトアニアの夫婦41カップルを対象にして、過去の性経験と現在の結婚満足度の関係について調査を行いました。

この研究に参加したのは、男性は34歳から60歳で平均年齢は43.69歳、女性は30歳から53歳で平均年齢は38.24歳でした。彼らは離婚・再婚歴はなく、結婚期間は12~25年、平均18.4年でした。

リトアニアはバルト三国のひとつで、日本とは遠く離れていますが、カトリック色が比較的強く、家族形態や家族観は日本と比較的似ています。

彼らはカップルそれぞれに性的な経験についての質問に回答してもらい、また、結婚生活についての満足度を16項目の3段階の尺度で評定してもらいました。