必死さは周囲にバレている

なぜ人はマウントを取ろうとするのか、それは自己肯定感が低いからです。内側にある不安や劣等感を隠すために、外側で優位な位置を取ろうとする。「弱い犬ほどよく吠える」という言葉どおり、自分が「弱い」と思われないために、あの手この手で相手より上に立とうとするのです。

しかし、その必死さは、周囲には透けて見えています。こうしたふるまいが自身の信頼性を下げていることに、本人はなかなか気づきません。周りだけが気づいており、気がついたら「裸の王様」になっていることもあります。だからこそ、「今、自分は優位に立とうとしていないか?」と、常に自分を観察し続けることが大切です。

意外と多い「質問にちゃんと答えない」

「どのくらいで納品されますか?」

この質問に対し、「えーっと、ちょうどいま資材が入りにくくなってきていまして工場の稼動が落ちてしまっています。それと、工場から出荷前の検品システムが変更となった関係で、以前よりも出荷までに時間がかかっており〜」のように返答する人がいます。残念ながら、このような答え方では、人の信頼は得られません。なぜなら、質問に答えていないからです。

この質問の場合、まずは「3週間ほどいただいています」とはっきり答える必要があります。どうしても、その背景や原因について伝えたいなら、相手の質問に答えてから。大事なのは「結論→理由」の順番です。

質問にちゃんと答えないと、「ごまかそうとしている」「答えたくない何かがある」「裏があるのかも」と思われかねません。あるいは「質問の内容を理解できない人」と思われるか。いずれにしても信頼構築とは真逆の行為です。そもそも、質問の意図を理解できないのは、相手の言葉に真剣に耳を傾けていないせいかもしれません。

電話をするビジネスマン
写真=iStock.com/Jacob Wackerhausen
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