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保守気取りの政治家は、両陛下や皇族の「人としての幸せ」を考えているか?

今回の皇室典範改正で一番ダメなところは、皇位継承問題という本丸――すなわち核心的問題点から逃げて、「皇族数をどう確保するか」という周辺的問題点の議論に終始したことです。一番難しい皇位継承問題そのものには踏み込まず、その解決は次世代に先送りしたのです。立法府として本当に不甲斐ない。加えて、自由民主党と日本維新の会は不敬極まりない。というのも抽象的で形而上的な「男系男子絶対主義」に陥り、生身の人間でいらっしゃる天皇陛下をはじめとする皇室の方々への敬意や気遣いがまるで見られないんですから。

彼らの主張を見ていくと、その拠りどころはまず日本創世神話、いわゆる国産み物語です。天照大神から神武天皇、そして今上陛下へと続く男系男子継承説、要するに「万世一系」の物語を根拠としています。

でも、世界中の神話や伝承と同様に、『古事記』や『日本書紀』の記述にはフィクションも含まれています。だからダメだ、なんていうつもりは全くありません。自分たちの国の創造の物語は、国の伝統文化や美意識をも形作る大切なもの。大いに敬い、大切にするべきだと思っています。

(構成=三浦愛美 写真=時事通信フォト)

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