地味だが重要な役割を果たした武将
この備中高松城攻めにも、和睦交渉にも、大きく関わっていたのが、「豊臣兄弟!」では高橋努が演じている蜂須賀小六正勝だった。どう関わったのか、時系列でみていきたい。
秀吉が出陣したのは天正10年(1582)3月のことで、蜂須賀正勝はまず、城攻めを開始する前に、毛利水軍の調略を試みている。当時、水軍力では織田より毛利のほうが優れていたため、その力を削ごうとしたのだ。毛利輝元の叔父で後見人だった小早川隆景の重臣で、船手の総帥だった乃美宗勝と盛勝父子に働きかけたことが、書状に記されている。
正勝はもともと、尾張(愛知県西部)と美濃(岐阜県南部)の国境を流れる木曽川流域で、水運や流通を支配した土豪の集団「川並衆」の頭目だったので、とりわけ水運がからむ案件では、勘が働いたようだ。
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