️“小さな安心”が指名買いを生んでいる

疲労や窮屈さは覚悟のうえだった乗客たちは、丁寧な接客や清潔な車内環境に大きなギャップを感じ、次の機会にもWILLER EXPRESSの夜行バスを選ぶ。確固たるロイヤル顧客の創造が、平山社長がポストコロナ時代に見据えた勝ち筋だった。

WILLER EXPRESS本社にあるバス集積所で撮影に応じる平山社長
撮影=プレジデントオンライン編集部
WILLER EXPRESS本社にあるバス集積所で撮影に応じる平山社長

乗車前の不安を、乗車後の安心に変える。

その小さな体験の積み重ねが、「次もWILLERで行こう」という指名買いを生んでいる。

平山社長は「ハードは真似できても、ソフトは真似できないんですよ」とつぶやいた。

インフレが続き、低価格競争だけでは企業が生き残りにくくなっているいま、WILLER EXPRESSの成長はひとつの示唆を与えている。顧客が本当にお金を払うのは、豪華な設備そのものではなく、そこで得られる安心や快適さなのだ。

接客、清掃、安全管理という「あって当たり前」のサービスを徹底的に磨き上げたこと。それが、WILLER EXPRESSを低価格競争から抜け出させた最大の武器だったのだ。

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