友人への送金も割り勘もLINEで完結
この連携によって最も分かりやすく変わるのが、個人間での決済だ。これまでは友人への送金にPayPayアプリを別途開いて相手を検索する必要があったが、連携後はLINEのトーク画面の中で友だちを選び金額を指定するだけで送金が完結するようになる。割り勘機能も同様にLINE上から直接指定できる。
この仕組みにより、コマースやサブスクの課金導線も、最終的にはこの決済基盤の上に乗っていくのではないかと推測される。
2015年に始まったLINEギフトは、年間1300万人以上が友人や家族への贈り物に利用するサービスに育ち、今年度の流通総額は1000億円を超える見込みだという。
そして今後は、本格的なECへと進化させる。現在「VOOMタブ」がある場所にショッピングタブが置き換わり、LINEヤフーグループのショッピングサービスを利用できるようになる。7月6日から段階的に表示範囲を広げ、9月頭の正式リリースを目指す。
これまでギフト用途で約30万点だった商品数を、LINEヤフーグループのEC全体を巻き込むことで3億点以上に広げるという。今後はLINE上で「買う」から「届ける」まで、一気通貫で行える仕組みを整える予定だ。
目指すのは「日本最大のサブスク」
イベントでは「未来の話」として、LINEのAI「Agent i」がその人の好きなアーティストを把握、芸能ニュースからグッズの先行販売について情報を入手し、購入予約から購買まで進む例が紹介された。ユーザーの潜在ニーズを掘り起こすAIの提案から、決済・購買に至るまで、すべてのプロセスがLINEアプリ内でシームレスに完結する。この構想が実装されれば、「無敵のショッピングモール」へと化ける可能性を秘めている。
もう一つの大きな柱が、有料会員サービス「LYPプレミアム」の強化である。LYPプレミアムの会員数は約2600万人に達し、通信キャリアの回線特典を含まない「直接会員」も666万人まで伸びている。直近では「Netflixセットプラン」の投入が計画比170%以上という好調な滑り出しを見せており、直接会員数はここへきて急速に増えているという。
目標として掲げられているのは「早期に1000万人以上、将来は誰もが使う日本最大のサブスクに」という水準だ。



