AI時代だからこそ士業の仕事が増える
AIの出力結果がどんなに優れていても、それで尊厳を傷つけられる必要は一切ない。その出力結果を「いいね」と腹落ちできることこそに意味があり、本来、クライアントは、そこに対価を払うべきだったのである。
社会がそのことに気づくことに、そう時間は要らないと思う。実際、士業の先生たちも、AIに仕事を奪われていると思いきや、「AIに聞いてみたら、こう言うんですけど、どうでしょうか」という案件が増えているという。それはそれで厄介らしい。AIは、一つ一つの論理は合っているものの、全体の世界観が歪んでいることがけっこうあって、これを解説するより、ゼロから構築したほうがずっとマシなのだそう。
AIの波に乗って、AIを手下に使う
そう、実は、AIにどんな質問をするかも大事な要件なのである。素人がぼんやりした質問をする(指示を出す)から、世界観が歪んでしまう。
AIを使うなら、AIに的確な指示を投げること、AIの回答を腹に落としてやることの二つのセンスが不可欠である。従来、プロたちは、①的確な命題設定、②知識生成、③腹落ち、の3フェーズをやってのけてきた。今こそ、①と③をしっかりアピールして、対価にする時である。
AIに呑み込まれつつある職種では、逆にAIの波に乗るべきだ。AIは、プロ(勘が働く者)にとっては知能に違いないが、そうでない者にとっては「未完の知能」である。このことをきちんと市場に知らしめて、自らの存在価値を示していく必要がある。そして、自らの勘どころをしっかり対価に替えつつ、自分は思う存分、AIを手下に使えばいい。

