腎臓の働きを助ける味噌汁の具材
塩分はそれなりに多いものの、意外にも血圧を上げるリスクはないとされる味噌汁。では、腎臓の働きを一層助けるには、具材を何にすればいいのか。
栄養面から見て、いろいろなアプローチの仕方があるだろうが、食後の血糖値の変化を第一に考えるのなら、水溶性食物繊維が豊富な具材を選ぶのがおすすめだ。
一般的な味噌汁の具材として、まず考えられるのはワカメ。海藻ならではのヌルヌルが、食べたごはんの表面を覆って、腸での吸収をゆるやかにしてくれる。ナメコも水溶性食物繊維が豊富な食べもので、コクのある赤味噌との相性がいい。海藻やキノコは低カロリーなのもうれしいところだ。
ただ、すでに腎臓の機能が低下しているのなら、カリウムは控えたい成分。ワカメにはカリウムが多いので、食べ過ぎないように注意が必要だ。
サラダ、豆腐、味噌汁にもおすすめの2つの油
普段、料理にどのような油を使っているだろうか。サラダ油しか買わないという人は、この機会に食用油の知識を身につけておこう。正確にいえば、「サラダ油」という種類の油はないからだ。
サラダ油とは、菜種油(その一種がキャノーラ油)、大豆油、ひまわり油、コーン油などを調合したものだ。栄養学的には、大豆油やひまわり油、コーン油などは「オメガ6系多価不飽和脂肪酸」の一種である「リノール酸」が多く含まれる。
不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを減らす作用や、血圧を下げる働きを持っている。しかし、リノール酸は摂り過ぎた場合、動脈硬化や心臓病のリスクを高めるとされるので、サラダ油も使い過ぎないほうが賢明だ。
家庭でよく使われる油には、ほかにオリーブオイルやキャノーラ油、ゴマ油がある。
オリーブオイルの成分の70〜80%は、「一価不飽和脂肪酸」の「オレイン酸」。善玉(HDL)コレステロールを減らさずに、悪玉(LDL)コレステロールだけを減らしてくれる。酸化しにくく、加熱に強いのも特徴だ。
キャノーラ油にもオレイン酸が多く、成分の約60%を占める。ゴマ油にはリノール酸とオレイン酸がバランス良く含まれている。
ここまでが一般的な食用油だろうが、腎臓の機能をキープしたいのなら、ほかに強くおすすめできるタイプの油がある。エゴマ油とアマニ油だ。エゴマはゴマとよく似た名だが、ゴマ科ではなくシソ科で、植物としての種類はまったく違う。
エゴマ油とアマニ油は、「オメガ3系多価不飽和脂肪酸」の一種である「α-リノレン酸」が主成分。血流を改善し、動脈硬化を防ぎ、血液中の中性脂肪を抑える働きもある。腎臓に集まっている毛細血管の元気を保つには、絶好の油なのだ。
ただし、酸化しやすい油なので、開封したら早く使い切ることが大切だ。加熱によっても酸化するので、サラダのドレッシング用に向いている。豆腐にかけるのもおすすめだ。味噌汁程度の熱さなら変化しないので、食べる前に数滴加えるのもいい。

