慢性腎臓病になるリスクを下げる食材

食べものから摂取する油は、植物性のものばかりではない。当然、肉や魚にも油は含まれている。

よく知られているように、肉の脂の摂り過ぎは禁物だ。「飽和脂肪酸」というタイプの油で、摂取し過ぎると、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化や心臓病の発症リスクを高めてしまう。

これに対して、ぐっとヘルシーなのが魚の油だ。エゴマ油やアマニ油と同じオメガ3系多価不飽和脂肪酸の一種、EPAとDHAがたっぷり含まれている。

どちらの油にも血液をサラサラにする作用があり、動脈硬化の進行を抑えて、心臓病の発症リスクを下げてくれる。

加えて、がんや認知症を予防する、皮膚のターンオーバーを促して肌の若さを保つ、炎症を抑えるといった体にいい働きもある。

さらに近年の研究によって、このヘルシーな魚の油には腎臓病を遠ざける効果もあると明らかになってきた。

さばの味噌煮
写真=iStock.com/decoplus.inc
※写真はイメージです
工藤孝文(監修)、ホームライフ取材班(編)『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)
工藤孝文(監修)、ホームライフ取材班(編)『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)

約2万5000人を約11年、国際的な医療機関などが追跡調査。EPAやDHAなどの血中濃度と腎機能の関係について調べた。その結果、EPAやDHAの血中濃度が最も高いグループは、最も低いグループと比べて、慢性腎臓病になるリスクが13%低いことがわかった。

腎臓病にならないためにも、脂ののった魚を積極的に摂取するようにしよう。青魚と呼ばれる大衆魚に豊富なので、手軽に利用できそうだ。

身近な魚で最も多く含まれているのは、塩サバでおなじみのノルウェーサバ。ほかにマイワシやマサバ、サンマにも多く、青魚以外ではマグロのトロ、アン肝などに豊富に含まれている。

気をつけたいのは、調理の仕方によっては油が流出しやすいこと。生食がいちばんで、汁ごと食べられるホイル焼きもおすすめだ。

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