だらしなく見える“一発アウト”のクールビズの服装は何か。エグゼクティブスタイリストの長友妙子さんは「クールビズは通常のファッションよりルールがゆるくなっている。だからこそ本来のルールを知り、『ルーズ』ではなく『エフォートレス(快適で気取らない)』な服装を心がけたい」という――。
木製ハンガーに掛かっている各種の青いシャツ
写真=iStock.com/seb_ra
※写真はイメージです

半袖ワイシャツはそもそも「ルール違反」

猛暑の夏が続いていることを背景に、クールビズのルールが年々変化しています。最近では、東京都が職員にハーフパンツ着用を許可したことが話題になりました。しかし選択肢が増えて自由度が高まったからこそ、「何を着れば正解なのか」と頭を悩ませる男性も多いのではないでしょうか。

大前提として知っていただきたいのが、クールビズ自体がファッションの基本的なルールから外れているということです。

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例えば、夏のクールビズでたびたび見かける白い半袖のワイシャツ。ごく一般的な装いだと思われるかもしれませんが、この服は伝統的にはファッションとしてルール違反です。シャツはヨーロッパ発祥のアパレルで「長袖」が基本になります。よって、本来なら半袖のシャツはビジネスシーンでは存在しません。

とはいえ、この暑い夏に「半袖ワイシャツを着てはいけない」というのも難しい話ですから、豆知識として知っておいていただけたらよいと思います。可能であれば、長袖のシャツをかっこよくロールアップして着こなすほうがスマートです。

半袖白シャツの「袖」にご注意

半袖ワイシャツの選び方にはコツがあります。それは「袖」に注目することです。

市販されている半袖ワイシャツは、風通しを良くするために袖口や身幅が広めに作られているものが多く、二の腕のあたりが「モサッ」としています。

ダボっとした半袖ワイシャツはNG(プレジデントオンライン編集部にてAdobe Fireflyで作成)
ダボっとした半袖ワイシャツはNG(プレジデントオンライン編集部にてAdobe Fireflyで作成)

シャツは本来、体に沿ったタイトなシルエットで着るからこそ、スマートでかっこいいわけです。また、シャツの歴史を紐解くと、元来ジャケットの中に着る「インナー」の役割を担っていました。そのため「レストランでジャケットを脱いではいけない」というマナーがあるのです。

「長袖が基本」というルールから外れ、本来は「インナー」だったワイシャツを1枚で着る。しかも袖にゆとりがありすぎると、決してスタイリッシュとは言えません。

半袖ワイシャツを着る際は、スッキリとした袖口の商品を選んでみてください。