家電を買い替える時期はいつ頃がいいか。IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんは「家電メーカーが定める『補修用性能部品の保有期間』は、買い替えの目安の一つとなる。この期間を過ぎると、修理すら困難になる可能性が高まるほか、さまざまなデメリットがある」という――。
※本稿は、安蔵靖志『家電ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
家電のD2Cやサブスクが注目され始めた理由
家電製品の販売チャネル(購入場所)として一般的なのは家電量販店やディスカウントストア、ホームセンターですが、新たなチャネルとしてメーカー側が注目しているのがD2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー……消費者に直接販売する方法のこと)やサブスク(定額利用)サービスです。
また、リユース(使用済み商品の再利用)市場規模の拡大から、消費者側からはアウトレットやリユース店での購入といった購入方法も再注目されています。
どちらもメーカーや消費者にとってメリットもデメリットもある購入方法ですが、「新品を購入して、故障したら修理もしくは買い替える」という“新品買い切り”の購入方法から一歩進んだ家電製品の買い方であり、付き合い方だと言えます。
D2Cやサブスクが注目され始めたのは、従来の販路では消費者のニーズをとらえにくいことと、売り切りではビジネスモデルが成り立ちにくくなってきたことが背景にあります。
一般的な家電製品はメーカーが家電量販店や販社などを経由して消費者に販売されるため、消費者の“生の声”が届きにくい状況にあります。
どの製品のどこがよかったのか、どこに不満点があったのかというのは、グループインタビューなどの手法を用いて直接消費者に聞かない限り、なかなか手に入りませんでした。

