転職面接で最後に聞かれる「何か質問はありますか?」には、どんな質問を返せばいいのか。キャリアカウンセラーの中谷充宏さんは「ここは応募企業やそこでの仕事に関すること、特に実際の入社を想定してのことを聞くのがセオリーだ。『特にありません』はNG。処遇面を聞くのも控えるべき」という――。(第3回/全3回)

※本稿は、中谷充宏『《AI対応版》30代後半~40代のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム新社)の一部を再編集したものです。

2人の面接官と面接を受ける女性
写真=iStock.com/kazuma seki
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現(前)職より給与が下がりますが大丈夫ですか?

面接官が知りたいのはココ!
現状に甘んじず、上を目指す意気込みを聞きたい
交渉余地があるなら、再度アピールしてほしい

ここは提示額を受け入れた上で、「入社後には粉骨砕身で頑張り、会社からトップランクの評価をいただき、今以上の給与をとれるように目指したい」というように、現状に甘んじずに上を目指して当社で働くという強い決意、覚悟を伝えるのがベストです。

確かに給与が下がることを快く受け入れることは難しいでしょう。しかし、たとえば、「御社の店長業務に就いて御社ブランドを扱いたい想いが強く、今回の転職に踏み切った次第です。そのため、お金についてはあまり執着していません」「現職では超がつくくらいのハードワークでしたので、その分給与が高かっただけだと分析しています。だから今回、下がるのは当然のことと捉えています」というように受け入れ可能な理由を明確に説明してもらいたいと面接官は思っています。

ただし、求人内容に「経験・資格・能力等により決定」とあれば、確定的な金額を持っていないので、交渉の余地があります。したがって、少しでもアップするようPRするのも一手です。これまでの豊富な経験・スキルや、今回重い役割を担う等を交えて語ってみてください。

例:43歳男性、大卒。現在まで新卒入社した1社(東証プライム上場企業)に勤務。今回は2社目の転職で、現職よりも企業規模が小さい同業種企業の同職種への応募。
×NG!
「はい、大丈夫です。今、年齢がネックで全然転職が決まらず、条件を下げざるを得ない点は承知していますので」

渋々下げざるを得ないというような回答は、明らかにマイナス印象につながります。

○OK!
「今回の転職で下がるのは覚悟していますし、給与額よりも御社で働くことが、今の転職の最優先ですので、大丈夫です。

確かに給与だけについて言えば、高いに越したことはありません。ただ、前職は業界大手で年功序列でしたので、21年も勤務していれば、パフォーマンスに関係なく、給与がそれなりに高額になるシステムでした。実際まだ御社で働いておらず、貢献できていませんから、今はとやかく言える立場ではないと考えています。

ただ、入社させていただく以上は、必ず求められる以上の結果を出していきたいと思います。そうすることによって会社に評価いただければ、給与も自ずとついてくるものと思っています」

まず減額提示を受け入れるのが大前提ですが、その理由を述べた上で、最後に入社後の決意や頑張りでまとめるのは、回答構成として最適だと言えます。