※本稿は、中谷充宏『《AI対応版》30代後半~40代のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム新社)の一部を再編集したものです。
年下の上司の下でも成果を出せますか?
「出せます」以外は不要
「なぜ出せるか」の根拠を
これもミドル世代特有の質問になります。
回答は「はい、出せます」の一択。「はい」と言ったものの戸惑った表情になったり、「その人による」、「実際にやってみないとわからない」は、もちろんNG。また「はい」の言い切りだけではダメで、その後に「なぜ成果を出せるのか?」の理由、根拠をきちんと述べないといけません。AIに聞いてみたら、こういう回答が来ました。
「AI領域では若手を師匠と仰いでいます。自分の経験という『縦軸』と、新技術という『横軸』を掛け合わせる面白さを知っているからです」
AI特有の「掛け合わせ」というハイブリッド話法をここでも使っています。
AI領域について年下に師事しているという限定的なエピソードを切り取ってきた後に、「縦軸」と「横軸」というなかなか普段面接では使わない表現で締めています。面接官は、これを聞いて「大丈夫そうだ」とは判定しづらいでしょう。
ではどうすればいいか? ここはまず、今まで年下の上司の下で働いた経験があるなら、経験から語る方が納得を得やすいです。たとえば、こういう回答です。
○OK!
「はい、出せます。前職では約3年間、年下の部長に仕えた期間がありました。
違和感があったのは最初だけでした。仕事ぶりもお人柄も素晴らしく、業務指示も明確でしたので、非常にやりやすかったと記憶しています。その3年間は良い成果を出せたので、会社からA、A、Aプラスと高評価を頂くことができました。この経験から、そもそも一緒に仕事をするのに年齢や性別は関係ないと学んでおります」
AI回答のように、何でもかんでもハイブリッド話法を用いる必要はありません。こうした経験があれば、「結果を出せる」という充分な理由、根拠になります。
経験がない場合は、今後の姿勢や向き合い方を説明するしかありません。たとえば先ほどの回答の後半部分「そもそも一緒に仕事をするのに年齢や性別は関係ない」や、「プロである以上、どのような環境下でも成果を出すことが役割、上司が年下など取るに足らない子細なこと」という主張を展開すれば良いでしょう。
なお、先ほどの「若手に師事している」というエピソード・表現は、薄すぎて裏付けになっていない上に、「よくわからない持論を展開する人」と見なされる危険性があるので、筆者はわざわざ話さない方が良いと考えます。

