ニッチなニーズを狙った商品作りも
また、1つの製品をたくさん売らなければならないため、ニッチなニーズを狙った商品作りというのもなかなかできません。
そこで生まれたのがMakuakeやGREEN FUNDINGなどのクラウドファンディング(応援購入)サービスを用いたテストマーケティングです。
こうしたクラウドファンディングサービスには新しもの好きで感度の高いファンが多くいるため、感度の高いユーザーのセンサーに“刺さる”のかどうかを試すことができます。
新しい技術やトレンドに挑戦するチャレンジ精神を評価されるなど、ブランド価値向上にもつながるため、大手メーカーも少しずつ取り組み始めているところです。
サブスクサービスは消費者との直接のタッチポイントを作るのも目的の一つですが、継続的な関係性を生み出すためであったり、購入するハードルが高い商品をレンタルすることで障壁を下げるために利用されています。
例えばアイロボットジャパンの「ロボットスマートプラン+」などは、3年間利用し続けると自分のものになる仕組みになっており、ロボット掃除機の導入に躊躇する多くの人の購入障壁を下げることに成功しています。
リユースを前提にしたサブスクサービスも
また、パナソニックは家電に加えて定期的に食材が届くサブスクサービス「foodable(フーダブル)」を実施しています。家電のサブスクサービスはまだ手探り状態と言えますが、メーカーと消費者が継続的な関係性を築く上で今後重要な役割を果たすようになっていくのかもしれません。
円安や物価上昇などの影響で注目度が高まっているのが、アウトレットやリユース店で購入する方法です。家電量販店が展開するアウトレットは展示品や型落ち品などが格安で購入できるのでお得です。テレビのように通電して展示する商品は寿命が縮まりますが、生活家電の多くは通電せずに見本としておかれているだけなので、ほぼ新品同様でお買い得です。
リユース店は中古品を引き取って販売するお店ですが、新品や未使用品(開封された新品)なども扱っており、アウトレットと同様の買い方もできます。中古品でも状態がよければ大丈夫という人なら、全国各地に増えているリユース店での購入も視野に入れてみるといいでしょう。
ちなみにアイロボットジャパンのサブスクサービス「ロボットスマートプラン+」は通常の場合、自社で整備済みのリユース品をお試しできるサービスになっています。リユースといっても自社工場で清掃・整備・点検された製品なので安心ですが、最初から新品をお試しできるオプションも一部の製品で用意しています。
SDGs(持続可能な開発目標)の「12:つくる責任 つかう責任」の観点からメーカーもリユースやリサイクルへの取り組みが進んでいるため、リユースを前提にしたサブスクサービスも今後増えていく可能性が大いにあるのではないかと考えられます。

