粉砕しただけのお茶が輸出先で「抹茶」商品に

世界中で「抹茶」の需要が急速に拡大している。ところが、世界的なブームの裏で、日本が育んできた本物の抹茶の価値が揺らぎかねない事態が進んでいることをご存じだろうか。

伝統的に日本の茶文化の中で育まれてきた抹茶は、茶道・宗教儀式・社交儀礼などにおいて象徴的な役割を担ってきたが、最近では、健康志向・自然志向の高まりを背景に、食品・飲料産業における新しい機能性素材として世界的に注目を浴びるようになった。

とりわけ、粉末として茶葉をそのまま摂取することは、浸出液を飲用する一般的な緑茶とは異なり、茶葉の持つ栄養素・機能性成分を余すことなく体内に取り込むことを可能にしている。この特性は、健康飲料、サプリメント、菓子類、さらには化粧品原料にまで応用が広がり、様々な利用場面がSNSなどで発信され世界市場における抹茶の価値を飛躍的に高めている。

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