海外市場はまだまだ伸びる

即席ラーメンの市場は、世界各地でなおも拡大しつづけている。冨士製作所も、2022年からドバイで毎年開催されている食品機械関連の展示会に出展し、中東・アフリカ・中央アジアの顧客開拓を進めてきた。

「ドバイの展示会は、冷やかしのお客さんが少ないんですよ。ラーメン工場を立ち上げたいという熱意のある方々が、プロジェクトを持ってうちのブースに真っ直ぐ来てくれます」と櫻澤社長は手応えを語る。

展示会がきっかけで商談がまとまり、実際に製麺プラントの契約に至ったケースも数件ある。2024年の納入実績には、インド、インドネシア、タイ、エジプト、フィリピン、アメリカ、ペルー、エスワティニ(旧スワジランド)といった国々が並ぶ。エスワティニのように、同社として初めての輸出国も新たに加わっている。

カップ麺に蓋を取り付ける機械の前で撮影に応じる櫻澤社長
撮影=プレジデントオンライン編集部
カップ麺に蓋を取り付ける機械の前で撮影に応じる櫻澤社長

ここ数年で世界的に市場を拡大しているのが、韓国の即席麺だ。「辛ラーメン」や「チャパグリ」といったブランドが欧米で爆発的な人気を獲得し、韓国ドラマや映画を通じて現地の食文化にまで浸透していった。その韓国メーカーが海外進出するのにあわせて、冨士製作所に問い合わせが増えているケースも増えている。

国内消費が横ばいとなるなかでも、海外市場は依然として伸びしろを残している。即席ラーメンが世界の国民食として広がりつづけるかぎり、冨士製作所の製麺プラントへの需要もまた尽きることはない。

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