「男性2600歩、女性3400歩」でいい

つまり、65歳以上の場合、男性はあと2600歩ほど、女性の場合でも3400歩ほど歩けば「健康になれる」ことになります。これを時間にすると、男性が約15~16分、女性の場合は30~35分になります。「これくらいなら、なんとかなりそう」と思えるのではないでしょうか。

ただし、健康状態や運動機能にばらつきがあるシニアに一律に同じ歩数を当てはめるべきではないでしょう。大切なのは「現在の生活から、ちょこっとだけ運動量を増やす」ことです。

そこで、具体的に私がすすめる数字を見てください。

1日中座りっぱなしの生活の人
→ 1日5000歩以下からはじめてみましょう。

運動量がかなり少ない人
→ 1日あたり5000歩くらい。

一般的な運動量と自覚している人
→ 1日あたり8000歩くらい。

普段から活動的な生活を送っている人
→ 1日あたり1万歩くらい。

フィットネストラッカーをチェックする手元
写真=iStock.com/PeopleImages
65歳以上なら「これくらいでいい」と話すまさかの歩数(※写真はイメージです)

「歩かないよりはまし」でいい

これなら気楽にできますね。

保坂隆『70代でも元気に歩ける ゆるウォーキングのコツ』(三笠書房)
保坂隆『70代でも元気に歩ける ゆるウォーキングのコツ』(三笠書房)

もちろん、これも「絶対に達成しなければならない数字」ではありません。長続きさせるためには「歩かないよりはまし」くらいに考え、ゆるく、気軽にはじめてほしいのです。

ちなみに、群馬県中之条町の調査をした東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チームは、次のように述べています。

「2000歩でも寝たきりを予防できる。4000歩歩いてそのうち5分だけ早歩きをすれば、うつ病の予防になる。5000歩のうち7分半だけ早歩きをすれば、要支援や要介護、認知症、心疾患、脳卒中を予防できる」

どうですか、1日1万歩なんて歩く必要がないのがわかりますね。

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