タクシー運転手が協力したワケ
「社員ダンスは楽しそうだけど、お堅いウチの会社では絶対無理!」と思ったあなた。そんなあなたは、年配のタクシー運転手さんたちが楽しげに踊る日本交通バージョンをぜひご覧ください。
発案者は、入社1年目社員の山本智也さん。「若い人へのイメージアップになり、企業のブランディングにつながるから」と、社長に直訴したそうです。社長のゴーサインが出たものの、年配者の多い現場は「この忙しいのに、なにやらせるんだよ!」と非協力的。そこで、女性のダンス講師に指導をお願いし、なんとか踊ってもらったそうですが、結果は「人は体を動かすとみんな笑顔になります。踊った後はみんなハッピーでした」(山本さん)。自然に笑顔を引き出し、日常を非日常的な祝祭空間に変えてしまうのは、まさにダンスの力によるものです。
PVが公開され、話題になってからは、タクシーの乗客から「動画見たよ」と声をかけられた運転手も増え、共通の話題ができたことで社内のコミュニケーションも増えたといいます。「当初はブランディング向上を目的に始めましたが、結果として社内の団結力が高まるという副産物が生まれました」(山本さん)。
いかがでしょうか。忘年会シーズン、ここはひとつ皆さんの職場でも「恋チュンダンス」に挑戦してみてはいかがでしょう? え、だったら、あなたの大学ではやらないのかって?(苦笑)。
(構成=井上佐保子)