変わらぬ村上ファンドの出口戦略

両者は水面下で交渉し、翌年2月、1株3839円、総額2350億円の自社株買いに村上ファンドが応じ、持ち株を売却するとともに不動産事業スピンオフ提案取り下げに合意、この一件は「落着」します。

この発表を受けて株価は3400円に下がりました。フジの不動産やコンテンツ制作の価値が株価に反映していない点に着目して経営陣を揺さぶる、という村上ファンドの手法は、大阪の不動産含み益や阪神タイガースの価値に着目して阪神電鉄の株式を大量取得した20年前から相変わらず、の感を否めません。

急落する株価チャートのイメージ画像
写真=iStock.com/MicroStockHub
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村上ファンドはこの取引で推定400億〜500億円儲けた計算になりますが、奇しくもその金額まで20年前と同じでした。そのカネはどこからでてきたのでしょう? 阪神電鉄のケースでは村上ファンド持ち株の買い主は阪急でしたから、阪急の株主が出し手だということになり、阪急株主は怒りの矛先を村上ファンドではなく阪急経営陣に向けるしかない、と説明しました。