年をとるとなぜ転びやすくなるのか

年をとると、足もとがおぼつかなくなり、転びやすくなりがち。誰もが知っていることですが、それがなぜかは、意外と知られていないようです。

杖を落として足を押さえる男性
写真=iStock.com/koumaru
年をとるとなぜ転びやすくなるのか(※写真はイメージです)

最初は、姿勢からはじまります。加齢で筋肉を使う機会が減ってくると、筋肉が弱ってきます。すると重力に負けて、身体が前に傾いてきます。

そして目線です。身体が前傾することで、目線がだんだん下がって近くなります。やがて、地面を見るような形になってきます。

最後に、足の動きです。目線が地面に近いので、大きく足を踏み出せず、徐々に小股になっていきます。

それが高じると、つま先から着地するように。こうなると足の高さが足りないため、少しの段差でも転びやすくなってきます。

こうして見てくると、その対策も見えてきます。転ばない「歩き方」を具体的に知ることが大切になります。

転ばない「3つのコツ」

転ばないための、具体的な歩き方についてお伝えします。

コツはシンプルに、3つだけです。

1 目線を意識する
約25メートル先を見ます。自然と背筋も伸びやすくなり、全身を均等に使いやすくもなり、一石二鳥です。

2 大股で歩く
大股で歩き、かかとから着地しましょう。下半身の多くの筋肉を連動して使えます。
また、かかとから着地することで、大きな歩幅を維持しやすくなるという好循環も起こります。

3 肩の力を抜いて腕を振る
腕の力を抜くことで、スムーズに腕を振りやすくなり、それは体幹や腹筋を使うことにもつながってきます。
つまり歩くことが、より全身運動に近くなるということです。

全身の約2/3の筋肉を動員して動かすこともできるのが、「歩く」という運動です。

たった3つですが、意識すると全く違った体感が得られますし、実際に転びにくくなってきます。

ぜひ試してみてください。