速く歩く人は寿命が長い
アメリカのピッツバーグ大学による研究をご紹介しましょう。複数の研究データを解析したもので、メタ分析とも呼ばれるものです。
・ゆっくり歩く人(時速0.72km)は平均寿命が約74歳
・普通のペースで歩く人(時速2.88km)の平均寿命は約80歳
・速く歩く人(時速5.76km)の平均寿命は、約95歳
・普通のペースで歩く人(時速2.88km)の平均寿命は約80歳
・速く歩く人(時速5.76km)の平均寿命は、約95歳
という結果が出たのです。
なおこの研究は、3万人以上の高齢者を最長20年追跡したデータなどを元にしたもの。普段歩くペースと寿命に相関関係があるのは、間違いないと言えそうです。
ちなみに、ハーバード公衆衛生大学院の研究では、歩くスピードがやや速い人はゆっくり歩く人に比べて、約2.7倍も病気になりにくいこともわかっています。糖尿病やがん、心臓や脳の疾患のリスクが低いのです。
歩くスピードが速いことは、長寿への近道。早歩きで、そこに到達してください。
長寿には「ほどほどの運動」
長寿というと、よく出てくるキーワードがサーチュイン。細胞を若返らせたり、炎症を抑えてくれる酵素です。その酵素を生み出す遺伝子は、サーチュイン遺伝子と呼ばれています。
さてそのサーチュイン、やや強度が強い運動で活性化することがわかっています。
具体的には、「中強度の運動を1日20分、2カ月続ける」ことで活性化します。これはスウェーデンのカロリンスカ研究所のデータによるものです。
中強度の運動とは、「会話がギリギリできるかどうか」という強度の運動になります。
たとえば早歩きなどは、そうした中強度の運動です。
会話ができないくらいの運動、たとえばランニングや重い重量を扱うウェイトトレーニングだと、負荷が強過ぎてサーチュインへの効果が薄れます。
運動は激しいほうがよさそうなイメージがありますが、こと長寿に関してはそのようなことはないのですね。
ご長寿のための生活習慣としては、運動も「ほどほど」が一番ということです。

