株式市場全体への投資なら「オルカン」でOK
「株式市場全体に広く投資したい」というと一見大変そうですが、これは手軽に実現できます。世界の株式市場全体に投資するなら、全世界株式型インデックスファンドを利用すれば良いからです。
全世界株式型インデックスファンドは文字どおり、日本を含む全世界の株に低コストで手間なく分散投資ができる投資信託。「FTSE Global All Cap Index」(FTSE GACI)や「MSCI All Country World Index」(MSCI ACWI)といった全世界の株式市場をカバーする指数との連動を目指す商品です。世界市場のカバー率はFTSE GACIが約98%、MSCI ACWIが約85%となっているため、1本買うだけで誰もが簡単に全世界の株式市場の「平均点」を取ることができます。
全世界株式型インデックスファンドで人気があるのは、MSCI ACWIと連動を目指して運用される「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。「オルカン」の愛称で投資家に知られていて、純資産総額も10兆9816億円と、本稿執筆時点の2026年4月16日では日本で最も大きいファンドとなっています。保有中にかかるコスト「信託報酬」も年0.05775%と、超低コストで投資ができます。
オルカンを買えば、個々の株価のチャートやテクニカル指標を見る必要もありませんし、ファンダメンタルズの細かな情報を確認する必要もありません。
投資では「足るを知る」が重要
株ならば、銘柄によっては短期間で2倍、3倍と値上がりすることもありますが、インデックスファンドへの投資の成果は、市場平均と同様です。インデックスファンドの投資先は幅広く分散されています。当然そのなかには、値上がりする銘柄もあれば値下がりする銘柄もあります。そうやって上下を繰り返しながら、全体として値上がりを目指す方法です。長期的には市場が拡大して株価が上がり、利益が得られる可能性が高いとはいっても時間はかかるでしょう。
インデックス投資は正直、退屈です。コツコツ定期的に投資して、利益が積み上がるのを待つだけですから。その様子を見て、テクニカル派やファンダメンタルズ派が「平均点しか取れない」「パフォーマンスが低い」「時間がかかる」と指摘するのも、ある意味理解できます。
テクニカル派やファンダメンタルズ派を否定するものではありません。勝ちへのこだわりや、投資の面白さを考えるならば、両手法に分があるでしょう。
ただ、多くの人にとって投資の最重要目的はワクワクすることではなく、お金を増やすこと。
難しいことはせず、平均点が取れる方法は、株式市場全体に広く投資できるインデックスファンドに長期間投資をすること。これは誰もができる投資方法です。
感情に左右されずに投資を続けるには、「足るを知る」が重要です。
投資の成果で平均点が取れることは決して悪いことではありません。増えれば良いのですから、充分なのです。


