年金は額面金額をそのまま受け取れるわけではない。経済評論家の頼藤太希さんは「年金からも税金と社会保険料が差し引かれる。手取り額は過去25年間、減り続けている。額面しか記載されていない『ねんきん定期便』を鵜呑みにしないほうがいい」という――。

※本稿は、頼藤太希『会社も銀行も役所も教えてくれない 定年前後の人生戦略』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

積み上げて置かれたコインに腰掛け、手で顔を覆って嘆いている人
写真=iStock.com/DNY59
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年金にも税金や社会保険料がかかる

Q.ねんきん定期便の「受給見込額」は老後にそのままの金額をもらえるわけではないって本当?

A.受給見込額はあくまでも額面であり、全額を手取りとして受け取れるわけではありません。給与と同じように、年金からも税金と社会保険料が差し引かれます。今後、年金の手取りは減っていく可能性が高いといえます。新NISAも活用しながら、老後の手取りを増やす工夫をしていきましょう。

年金は老後の収入の柱です。

日本の年金制度を悪く言う人も多いですが、優秀な制度です。インフレ率を超えて年金額が増えることはありませんが、おおむねインフレ率を加味した額の年金をもらうことができ、生活が急激に苦しくなることがないように設計されています。年齢の上限なく受給し続けることができる点もありがたいでしょう。

「ねんきん定期便」の落とし穴

50歳以降、誕生月に届く「ねんきん定期便」に受給見込額が表示されるようになります。ここに記載されている金額はあくまでも額面であり、全額が手取りとして受け取れるわけではありません。年金からも給与と同じように、税金と社会保険料が引かれるからです。

現在の経済状況を考えると、今後は年金だけで生活するのは厳しいかもしれません。現役世代のうちに、資産形成はしておいたほうがいいでしょう。老後に豊かな暮らしをしたいなら、なおさらです。

特別LIVEセミナー

4月9日、著書累計200万部突破の人気マネーコンサルタント・頼藤太希さんをお招きし、プレジデントオンライン人気連載の待望の書籍化を記念した特別LIVEセミナーを開催します。会社も銀行も教えてくれない「本当のお金の増やし方」や、持っているだけで資産が育つ「年代別・最強ポートフォリオ」とは。新時代を生き抜く資産形成の極意を、たっぷり語っていただきます。

セミナー概要
第1部 年代別・最強の投資ポートフォリオ
物価が高騰しているいまは、資産を現金のまま保有していると目減りしてしまいます。どんな状況でも資産を安定的に増やせる『パーマネントポートフォリオ』を日本人向けにアレンジした資産運用戦略を大公開します。

第2部 幸福度を確実に上げるために人生後半で手に入れるべきたった一つのもの
一生懸命準備した老後資金も、いざリタイアを迎えると残高が減る恐怖から思うように使えないケースは少なくありません。頼藤さんは、運用を続けながら「定率」と「定額」のルールで計画的に取り崩すことで、不安なく資産を活用できると語ります。そして、限りあるお金を一体何に使うべきなのか。持続的な幸福をもたらす、「あるもの」とは――。