データの捉え方で解釈が変わる

テクニカル派はもちろん、ファンダメンタルズ派であっても、こうした事態を予測することは正直不可能でしょう。

小林製薬の株価は、本稿執筆時点の4月16日の終値では、5927円と以前の水準近くまで回復しています。紅麹の問題の発覚後に株価は急落しましたが、それによって株価が割安になったと判断されたら、「悪材料出尽くし」などと言われて買われることがあります。

データの捉え方ひとつで解釈が変わってしまうところも、ファンダメンタルズ投資の難しさです。

テクニカルとファンダメンタルズ、ベターな銘柄を選ぶときにどちらを重視するか(どちらが大事か)と聞かれたら、筆者は「ファンダメンタルズ」だと答えます。

個別株投資は面白いです。読者の皆様にはぜひチャレンジしてほしいと思います。

インデックス投資は「平均点を狙う投資」

投資の目的は、お金を増やすこと。難しいことはせず、感情に左右されずに、平均点が取れる方法があれば、それで良いのではないでしょうか。

実は、結論はもう出ています。それは、株式市場全体に広く投資できるインデックスファンドに長期間投資をすることです。

市場全体への投資が正しい理由は、「ファイナンス理論」という研究が進むにつれて明らかになってきました。ファイナンス理論は、統計学や経済学、数学などを活用してベターな資産運用の方法を考える理論です。

ファイナンス理論の先駆者として名高い米国の経済学者、ハリー・マーコウィッツ氏が提唱した理論に「現代ポートフォリオ理論」があります。ポートフォリオとは、資産の組み合わせのことです。